『 オルガノン 』
紀元前4世紀
古代ギリシア・ローマ哲学
名著の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"古代ギリシア・ローマ哲学"
]
テーマ
知と論理について
演繹的論理思考について
概要
経験的事象を元に演繹的に真実を導き出す分析論を重視した演繹的論理思考を体系化した。これにより、範疇、命題、論法、詭弁などの論理の諸問題を考察し、論理学、特に三段論法などの方法を構築した。
目次
内容
「オルガノン」とは、ギリシャ語で「道具」の意味であり、文字通り、「(概念の整理整頓を通して)真理の探求を可能・容易にするための道具」としての「論理学」にまつわる著作群であることを表現している。
命題とはある存在するものについて分離または結合されていることを論理的に規定するものである。そして命題を構成する主語と述語の区別、判断の種別、対象や変形について考察されている。
この命題を結合する方式として三段論法がある。三段論法では若干の命題によって規定された事柄により、異なる事柄が必然的に帰結する論理が作用する。
そしてアリストテレスは学問的な推論がどのような形式を備えているべきかについて、学問の出発点はそれぞれの領域における公理と前提、定義にあると考える。
推論は根源的で必然的な前提から出発するもの、蓋然的な前提から出発するもの、蓋然的に見せかける前提から出発する三つの形式があると指摘する。
最後の形式をアリストテレスは論理的な誤りをもたらすものとして検討しており、その原因について言語の内部に属する6種類の原因と言語の外部に属する7種類の原因が明らかにされている。
アリストテレス
古代ギリシア
著者の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"古代ギリシア・ローマ哲学",
"文学",
"西洋文学",
"ギリシア文学",
"古代文学",
"政治学",
"西洋政治学",
"西洋古代政治学",
"科学",
"西洋科学",
"生物学"
]
著者紹介
プラトンの弟子であり、ソクラテス、プラトンとともに、しばしば西洋最大の哲学者の一人とされ、その多岐にわたる自然研究の業績から「万学の祖」とも呼ばれる。
イスラーム哲学や中世スコラ学、さらには近代哲学・論理学に多大な影響を与えた。
また、マケドニア王アレクサンドロス3世(アレクサンドロス大王)の家庭教師であったことでも知られる。