オレステイア三部作
『 オレステイア三部作 』
アイスキュロス
BC5世紀ごろ
ギリシャ戯曲

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "古代文学", "古代ギリシャ文学", "戯曲" ]

テーマ

復讐 正義 倫理 悲劇

概要

アイスキュロスの晩年の物語で、3編が完全に残る唯一の三部作。『アガメムノーン』 『コエーポロイ』、 『エウメニデス』の三つから構成されている。作者は本作品で,数世代にわたり神と人とがかかわり合う壮大な悲劇の舞台を作り出した。

目次

内容

『アガメムノーン』は、アイスキュロスによるギリシア悲劇の1つであり、「オレステイア」三部作の中の一篇。 文字通り、トロイア戦争におけるギリシア側の総大将であるミュケーナイのアガメムノーンを題材とした作品であり、彼の帰還から死の直前までを、殺害者である妻クリュタイムネーストラー等の言動を中心に描く。 『コエーポロイ』は、アイスキュロスによる「オレステイア」三部作の中の二篇目。日本では、『供養する女たち』と訳されている。 アガメムノーンが殺された8年後、帰還した息子のオレステースが、姉エーレクトラーに事情を教えられ、復讐として母であるクリュタイムネーストラー等を殺し、復讐の女神たち(エリーニュエス)に取り憑かれるまでが描かれる。 『エウメニデス』は、アイスキュロスによる「オレステイア」三部作の中の三篇目。日本では『慈愛の女神たち』、『慈しみの女神たち』、『恵み深い女神たち』とも訳されている。 復讐の女神たち(エリーニュエス)に取り憑かれたオレステースが、ヘルメースに付き添われながら、デルポイのアポローン神殿、続いてアテナイ・アクロポリスのアテーナイ神殿を訪ね、最後にアレイオス・パゴスの評決によって無罪となり、復讐の女神たち(エリーニュエス)が慈愛の女神たち(エウメニデス)へと変化するまでが描かれる。
アイスキュロス
アイスキュロス
ギリシャ

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "古代文学", "古代ギリシャ文学", "戯曲" ]

著者紹介

古代アテナイの三大悲劇詩人のひとりであり、ギリシア悲劇(アッティカ悲劇)の確立者。代表作はオレステイア三部作。