『 ガリア戦記 』
紀元前1世紀
ローマ歴史学
名著の概要
ジャンル
[
"歴史学",
"西洋歴史学",
"ローマ歴史学",
"西洋古代・中世歴史学"
]
テーマ
ガリア戦争
概要
共和政ローマ期の政治家・軍人のガイウス・ユリウス・カエサルが自らの手で書き記した、「ガリア戦争」の遠征記録である。
目次
内容
指揮官カエサル自らが書いた本書は、もともとは元老院への戦況報告の体裁を取っていたと考えられ、文中において自己に言及するときは「カエサル」もしくは三人称で書かれていることが特徴である。また文中の所々にガリア人・ゲルマン人の風俗についての記述がある。
第1巻(紀元前58年) - ヘルウェティイ族との戦闘、アリオウィストゥス率いるゲルマニア人との戦い
第2巻(紀元前57年) - ガリア北東部(ベルガエ人たちの居住地)への遠征
第3巻(紀元前56年) - 大西洋岸諸部族との戦争
第4巻(紀元前55年) - 第一次ゲルマニア遠征、第一次ブリタンニア遠征
第5巻(紀元前54年) - 第二次ブリタンニア遠征、ガリア遠征初の大敗
第6巻(紀元前53年) - 第二次ゲルマニア遠征
第7巻(紀元前52年) - ウェルキンゲトリクス率いるガリア人の大反攻、アレシアの戦い
第8巻(紀元前51年) - 戦後処理。本巻のみアウルス・ヒルティウスの著
カエサル
ローマ
著者の概要
ジャンル
[
"歴史学",
"西洋歴史学",
"ローマ歴史学",
"西洋古代・中世歴史学"
]
著者紹介
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iacta est)、「来た、見た、勝った」(veni, vidi, vici) 、「ブルータス、お前もか (et tu, Brute?)」などの特徴的な引用句でも知られる。また暦で彼の名称が使用されていた(ユリウス暦)時期が存在していた。
古代ローマで最大の野心家と言われ、マルクス・リキニウス・クラッスス及びグナエウス・ポンペイウスとの第一回三頭政治と内戦を経て、ルキウス・コルネリウス・スッラに次ぐ終身独裁官(ディクタトル)となった。