『 ゲームの理論と経済行動 』
1944
その他
名著の概要
ジャンル
[
"経済学",
"西洋経済学",
"その他経済学",
"ゲーム理論"
]
テーマ
ゲーム理論
概要
今や経済学にとどまらず社会学・生物学など様々な分野において、現象の分析や意思決定の方法論として応用されるようになったゲーム理論。その歴史は本書をもって始まった。複雑な人間行動を厳密かつ数学的に記述する新たな可能性を開き、後世に絶大な影響を与えた記念碑的著作。本巻は“戦略ゲーム”の形式的記述、およびゼロ和2人ゲームの理論と実例について論じる。
目次
内容
第1章 経済問題の定式化
経済学における数学的方法
理性的行動の問題に関する定性的議論 ほか
第2章 戦略ゲームの一般的な形式的記述
序論
ゲーム概念の単純化 ほか
第3章 ゼロ和2人ゲーム:理論
予備的考察
関数計算 ほか)
第4章 ゼロ和2人ゲーム:実例
いくつかの基礎的なゲーム
ポーカーとハッタリ
第5章 ゼロ和3人ゲーム
予備的考察
単純多数決3人ゲーム ほか)
第6章 一般理論の定式化、ゼロ和n人ゲーム
特性関数
与えられた特性関数をもつゲーム ほか
第7章 ゼロ和4人ゲーム
予備的考察
立方体Qの特別な点についての議論 ほか
第8章 参加者n≧5の場合についての若干の考察
ゲームのさまざまな類のもつ自由度
対称な5人ゲーム
第9章 ゲームの合成と分解
合成と分解
理論の修正 ほか
ジョン・フォン・ノイマン
アメリカ
著者の概要
ジャンル
[
"経済学",
"西洋経済学",
"その他経済学",
"ゲーム理論",
"科学",
"西洋科学",
"量子力学"
]
著者紹介
ハンガリー出身のアメリカ合衆国の数学者。
20世紀科学史における最重要人物の一人。
数学・物理学・工学・計算機科学・経済学・気象学・心理学・政治学に影響を与えた。
原子爆弾(マンハッタン計画)やコンピュータ(ENIAC)の開発への関与でも知られる。
ゲーム理論の成立に貢献。特にミニマックス定理の証明は数学の分野だけでなく、企業経営における戦略の理論や、軍事戦略の基礎理論(オペレーションズ・リサーチ)、ゼロサムゲームにおける戦略(将棋やチェスなどのコンピュータプログラムを含む)などに指針を与え社会に大きな影響を与えた。
モンテカルロ法を考案したうちの一人で、名付け親だとされている。
物理では量子力学を形式的に完成させた『量子力学の数学的基礎』で知られる