スペードの女王
『 スペードの女王 』
アレクサンドル・プーシキン
1834
近代ロシア文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代ロシア文学" ]

テーマ

悲劇 愛 友情 偏見

概要

短編小説。1834年に雑誌「読書文庫」に発表され、すぐさま大変な人気を博した。『大尉の娘』とも比せられるプーシキンの代表的な散文作品であり、引き締まった文体とホフマンを思わせる幻想的な雰囲気に満ちた格調高い名作。

目次

内容

ドストエフスキーもこの作品を激賞したことで有名である。 その平民出身の主人公ゲルマンは、大金を求めて人知の限りを尽くすが、愛と友情とを知らぬままナポレオンのごとき野望を持てあまし、二つの固着観念のせめぎあいのなかで(ヴィノグラードフ)ついには発狂して全てを失ってしまう。 神西清はこの作品にプーシキン自身の内面とも通じ合う「悲劇」を見いだしている。
アレクサンドル・プーシキン
アレクサンドル・プーシキン
ロシア

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代ロシア文学", "詩" ]

著者紹介

ロシアの詩人・作家。ロシア近代文学の嚆矢とされる。 プーシキンは、はじめて作品のなかに積極的に口語を取り入れて独自の語りの文体を作り上げて近代文章語を確立し、さらに新しい国民文学をも確立して後代のロシア文学に影響を与えた。