『 ソラリス 』
1961
その他近代文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"SF",
"現代文学",
"その他現代文学"
]
テーマ
SF
生命とは
意識とは
人間の存在意義
概要
ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムが1961年に発表したSF小説。『惑星ソラリス』として1972年にソ連で、『ソラリス』として2002年にアメリカで、2度映画化された。
目次
内容
時代は未来。舞台は、異常な軌道を持ち、有機的な活動を見せる不可思議な海で覆われた惑星ソラリス。主人公ケルビンは惑星上空に浮かぶソラリス・ステーションに到着し、ステーションで発生する奇妙な現象と「海」の謎を探ろうとする。
ステーションに到着した研究員ケルビンは居室にもほどなくして、何年も前に自殺した恋人ハリーが死ぬ直前の年頃の姿で現れる。他の研究員も同様の悩みを持っており、ケルビンら4人の研究員の記憶をもとにして「海」が生み出したコピーだった。ケルビンらはそれぞれ自分の「客」のオリジナルに関して強い情念やトラウマを持っており、「客」との生活で精神が蝕まれる。
ケルビンはオリジナルのハリーの死への自責の念に苦しみながらも、「ハリー」に好意を持つようになる。一方で、ソラリス学の研究史を振り返りながら「海」の真意を探ろうとする。「ハリー」は何者なのか、「海」と「客」の関係とは一体何なのか。生命とは、意識とは、人間以外の理性との接触は可能か、問われていく。
スタニスワフ・レム
ポーランド
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"SF",
"現代文学",
"その他現代文学"
]
著者紹介
ポーランドSFの第一人者であるとともに、20世紀SF最高の作家の一人とされる。また、著書は41の異なる言語に翻訳され、2700万部が販売されており、世界で最も広く読まれているSF作家である。