『 ソロモンの指輪 』
1949
生物学
名著の概要
ジャンル
[
"科学",
"西洋科学",
"生物学"
]
テーマ
行動学
概要
行動学を創始したローレンツの著書で、一般向けに行動学を説明した名著。ハイイロガンの刷り込みを中心に様々な動物たちの事例を説明する。
目次
内容
生後まもないハイイロガンの雌のヒナは、こちらをじっとみつめていた。
私のふと洩らした言葉に挨拶のひと鳴きを返した瞬間から、彼女は人間の私を母親と認め、よちよち歩きでどこへでもついてくるようになった。
“刷り込み”などの理論で著名なノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、けものや鳥、魚たちの生態をユーモアとシンパシーあふれる筆致で描いた、
コンラート・ローレンツ
オーストリア
著者の概要
ジャンル
[
"科学",
"西洋科学",
"生物学"
]
著者紹介
オーストリアの動物行動学者。
刷り込みの研究者で、近代動物行動学を確立した人物のひとりとして知られる。
ローレンツの最も大きな功績は、動物行動の観察という当時は軽視されていた古典的な手法を厳密に用い、科学の名に値するものに仕立てたことである。生理学・解剖学などからはわからない、動物の行動を直接研究する分野が生まれることになった。
その中で特に有名なのはニシコクマルガラスやハイイロガンの観察研究である。自ら様々な動物を飼育し、解剖したり傷つけたりするような実験は好まなかった。刷り込み現象の発見は、自らのハイイロガンの雛に母親と間違われた体験に端を発したものである。