タイプ論
『 タイプ論 』
ユング
1921
西洋近代心理学

名著の概要

ジャンル

[ "心理学", "西洋心理学", "西洋近代心理学", "近代心理学" ]

テーマ

人間について 心理学について 人間のタイプについて

概要

フロイトとの訣別後8年の沈潜を経て発表した記念碑的大著。神話・宗教・文学・哲学・美学・精神病理学など広大な領域を渉猟し、人間の心理的タイプを探究する。

目次

内容

人間の傾向を知る上で、二つの態度と四つの機能に注目した。 二つの態度とは「外向的」と「内向的」。 そして、4つの機能とは、「思考」「感情」「感覚」「直観」のこと。 このうち、どれが最も強く働くかでその人をタイプ分けしようとした。 第1章 古代および中世の精神史におけるタイプ問題 第2章 タイプ問題に関するシラーの理念について 第3章 アポロン的なものとディオニュソス的なもの 第4章 人間観察におけるタイプ問題 第5章 文学に見られるタイプ問題―カール・シュピッテラーの『プロメテウスとエピメテウス』 第6章 精神病理学におけるタイプの問題 第7章 美学におけるタイプごとの構えの問題 第8章 現代哲学におけるタイプの問題 第9章 伝記におけるタイプの問題 第10章 タイプの一般的説明 第11章 定義
ユング
ユング
スイス

著者の概要

ジャンル

[ "心理学", "西洋心理学", "西洋近代心理学", "近代心理学" ]

著者紹介

スイスの精神科医・心理学者。 コンプレックス(感情複合)の現象を研究したユングは、言語連想実験等を通じて深層心理の解明を志向し、当時、精神分析を提唱していたウィーンのジークムント・フロイトから大きな影響を受けた。 しかし、ユングは「リビドー」の概念を、従来よりはるかに幅の広い意味で定義し直してフロイトと訣別し、「集合的無意識」の存在を提唱し、元型の概念において、神話学、民俗学、文化人類学等の研究に通底する深層心理理論を構成した。分析心理学(ユング心理学)を創始した。 ゲーテ、カントやニーチェの著作に感銘を受け、後の心理学者としての著作に、ゲーテの「ファウスト」やニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」への言及も多くみられる。