デイヴィッド・コパフィールド
『 デイヴィッド・コパフィールド 』
チャールズ・ ディケンズ
1850
近代イギリス文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代イギリス文学", "近代イギリス文学" ]

テーマ

不条理 善意

概要

サマセット・モームが世界の十大小説の一つに選ぶ。物語の前半は自伝的要素をもとにデイヴィッドの幼少期の苦難を描き、その後は大伯母など様々な人に助けられ作家として成功するまでが描かれる。個性豊かな登場人物が数多く登場し、主要キャラクターは今なお多くの人々に愛され続けている。

目次

内容

主人公デイヴィッドは父とは死別していても、心優しい母と陽気で献身的な乳母ペゴティーらとデイヴィッドは幸せに暮らしていた。しかし、母が冷酷な男マードストンと再婚後、デイヴィッドの歯車が狂い始める。母は心身衰えて死亡。デイヴィッドはこの義父とその姉からひどい暴力を受け、学校もやめさせられ酒屋で働かされる。この生活に耐えきれず、デイヴィッドは大伯母に助けを求めるためにカンタベリーへ向かった。 カンタベリーで大伯母に保護されると、その友人である弁護士ウィックフィールドのもとで暮らし、理想的女性のアグニス、不気味な悪人ユライア・ヒープらと知り合う。成長しロンドンで法律を学ぶためデイヴィッドはスペンローの法律事務所を訪れたが、そこの娘ドーラに一目惚れし、密かに婚約。そこから、外部法律事務所との対立、婚約後の生活と内面の変化、友の死が描かれていく。 社会の不条理に振り回されながらも、様々な人の助けで必死で成長し、生き抜いたデイヴィッド。大人になったデイヴィッドの目線で綴られる文章からは、19世紀のイギリス社会で人々はどのように生きていたのかをリアルに感じられる。
チャールズ・ディケンズ
チャールズ・ ディケンズ
イギリス

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代イギリス文学", "近代イギリス文学" ]

著者紹介

ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家。主に下層階級を主人公とし弱者の視点で社会を諷刺した作品を発表した。 Life Doctorで紹介されている彼の作品は、忘れ去られることなく現在でも度々映画化されており、英語圏外でもその作品が支持され続けていることを反映している。また、英国の国民作家とも評されていて、1992年から2003年まで用いられた10UKポンド紙幣に肖像画が描かれている。