『 ナルニア国物語 』
1950
現代イギリス文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"現代文学",
"現代イギリス文学",
"西洋文学",
"西洋現代文学",
"イギリス文学"
]
テーマ
冒険
成長
キリスト教
概要
創造主のライオン「アスラン」により開闢された架空の世界ナルニアを舞台に、20世紀のイギリスの少年少女が異世界と往復しながら、与えられた使命を果たす冒険を描いている。ルイスはキリスト教の信徒伝導者でもあり、作中にはキリスト教的なモチーフが散りばめられている。
目次
内容
第二次世界大戦中のイギリスのペベンシー家の4人兄弟は、ロンドン大空襲を避けるために田舎の大きな屋敷に預けられた。屋敷を探索するうちに、空き部屋にあった大きな衣装タンスに飛び込んだ兄弟の末っ子ルーシーは、タンスからつながっていた異世界へと迷い込む。他の兄弟も迷い込んだその異世界の国は「ナルニア国」と呼ばれ、白い魔女の呪いで永遠の冬に閉じ込められ、人々は魔女の呪いで石にされないように怯えて暮らしていた。「アダムのむすこ」と「イブのむすめ」、つまり人間の子供たちがケア・パラベルの王座に就くことが白い魔女の最期・冬の終焉となるという予言があったことを知らされた4人は、ライオンの姿をしたアスランに導かれ、白い魔女からナルニア国を救うために、戦うことを決意する…。
ナルニア国物語は全部で7巻から構成され、発行順と物語の時系列は異なる。時系列順に整理すると、前日譚である『魔術師のおい』(6巻)から始まり、『ライオンと魔女』(1巻)、『馬と少年』(5巻)、『カスピアン王子のつのぶえ』(2巻)、『朝びらき丸 東の海へ』(3巻)、『銀のいす』(4巻)、『さいごの戦い』(7巻)となる。
C・S・ルイス
イギリス
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"現代文学",
"現代イギリス文学"
]
著者紹介
北アイルランドのベルファストに生まれる。ケンブリッジ大学を卒業後、第一次世界大戦への従軍経験を経て、再び大学に戻り文学研究に没頭する。教授業の傍ら小説の執筆も行い、52歳で『ナルニア国物語』の第一巻である「ライオンと魔女」を出版。
ルイスは幼少期からキリスト教(アイルランド国教会)を信仰していた。青年期は無神論者として過ごすも、31歳で再び信仰に戻り、その後の人生を信徒伝道者としても生きた。そのため『ナルニア国物語』などのファンタジー作品にも、キリスト教的なモチーフや教えが散りばめられている。