ニュー・アトランティス
『 ニュー・アトランティス 』
フランシス・ベーコン
1627
西洋近代哲学

名著の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋近代哲学" ]

テーマ

理想の世界とは

概要

ユートピア小説で、未完の遺稿。ベーコンはここで、科学技術の発達したユートピア世界と理想の国家を描いている。

目次

内容

この著書に出てくる架空の島の名はベンセレム(Bensalem)、理想の学問の府が「ソロモンの館」(Salomon's House) である。ベーコンはここで、科学技術の発達したユートピア世界と理想の国家を描いている。 ペルーから船出した「われわれ」一行は、日本、中国を目指すが風に恵まれず、進退きわまっていた。そんな時にようやく未知の島「ベンセレム」にたどり着く。ここは「われわれ」と同じキリスト教徒の国であり、一行は異国人のための館に案内され手厚くもてなされると、この国の歴史や社会制度、慣習、「ソロモンの館」という学究機関の話などを聞く。それは科学技術の発達した理想郷のような世界であった。
フランシス・ベーコン
フランシス・ベーコン
イギリス

著者の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋近代哲学" ]

著者紹介

イギリスの哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族である。「知識は力なり」(Ipsa scientia potestas est)の名言や、「イドラ」の概念で有名。帰納法的論理思考を創始し全世界の思考法に現在に至るまで影響を与えた名著中の名著。ヴォルテールはベーコンについて、『ノヴム・オルガヌム』などの著作を念頭に「経験哲学の祖」として賞賛している。