ハムレット
『 ハムレット 』
シェイクスピア
1600年ごろ
中世イギリス戯曲

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "イギリス文学", "中世文学", "中世戯曲" ]

テーマ

復讐 悩み 迷い

概要

デンマーク王子ハムレットが、父を殺し母を奪い王位を簒奪した叔父を討ち、復讐を果たす。シェイクスピアの四大悲劇の一つ。

目次

第一幕 第一場 - エルシノア城。その前の防壁の上。 第二場 - 城内。国務の間。 第三場 - ポローニアスの館。その一室。 第四場 - 防壁の上。 第五場 - 防壁の上、別の場所。 第二幕 第一場 - ポローニアスの館。その一室 第二場 - 城内の一室。 第三幕 第一場 - 城内の一室。 第二場 - 城内の大広間。 第三場 - 城内の一室。 第四場 - ガートルード妃の部屋。 第四幕 第一場 - ガートルード妃の部屋。 第二場 - 城内の一室。 第三場 - 城内の、別の一室。 第四場 - ガートルード妃の部屋。 第五場 - 城内の一室。 第六場 - 城内の、別の一室。 第七場 - 城内の、別の一室。 第五幕 第一場 - 墓地。 第二場 - 城内の大広間。

内容

デンマーク王が急死する。王の弟クローディアスは王妃と結婚し、跡を継いでデンマーク王の座に就く。父王の死と母の早い再婚とで憂いに沈む王子ハムレットは、従臣から父の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、自らも確かめる。父の亡霊に会ったハムレットは、実は父の死はクローディアスによる毒殺だったと告げられる。 復讐を誓ったハムレットは狂気を装う。王と王妃はその変貌ぶりに憂慮するが、宰相ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと察する。父の命令で探りを入れるオフィーリアを、ハムレットは無下に扱う。やがて、王が父を暗殺したという確かな証拠を掴んだハムレットだが、母である王妃と会話しているところを隠れて盗み聞きしていたポローニアスを、王と誤って刺殺してしまう。オフィーリアは度重なる悲しみのあまり狂い、やがて溺死する。ポローニアスの息子レアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを燃やす。 ハムレットの存在に危険を感じた王はレアティーズと結託し、毒剣と毒入りの酒を用意して、ハムレットを剣術試合に招き、秘かに殺そうとする。しかし、試合のさなか、王妃が毒入りとは知らずに酒を飲んで死に、ハムレットとレアティーズ両者とも試合中に毒剣で傷を負う。死にゆくレアティーズから真相を聞かされたハムレットは、王を殺して復讐を果たした後、事の顛末を語り伝えてくれるよう親友ホレイショーに言い残し、死んでいく。
シェイクスピア
シェイクスピア
イギリス

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "イギリス文学", "中世文学", "中世戯曲" ]

著者紹介

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れた英文学の作家とも言われている。また彼の残した膨大な著作は、初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料ともなっている。 四大悲劇『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』をはじめ、『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』『夏の夜の夢』『ジュリアス・シーザー』など多くの傑作を残した。『ヴィーナスとアドーニス』のような物語詩もあり、特に『ソネット集』は今日でも最高の詩編の一つとされている。