『 ベビーモス 』
1681
西洋近代政治学
名著の概要
ジャンル
[
"政治学",
"西洋政治学",
"西洋近代政治学"
]
テーマ
国家について
政治について
清教徒革命について
概要
本書『ベヒーモス』は『リヴァイアサン』の続編と位置づけることができる著作であり、前作で海獣レヴィアタン(リヴァイアサン)に仮託された国家との対比として、別の国家の在り方を、レヴィアタンと対になる陸の巨獣ベヒーモスになぞらえている。
目次
内容
『リヴァイアサン』では、社会契約によって形成される「理想的」な国家(コモンウェルス)体制が海の怪物リヴァイアサンになぞらえられた。
これとは対照的に『ベヒーモス』では、オリバー・クロムウェル率いる鉄騎隊・ニューモデル軍を主力とする議会軍が王党派を打ち破り、時のイングランド国王チャールズ1世の処刑や彼の嫡男チャールズ2世の追放にまで踏み切った清教徒革命、イングランド内戦、、残部議会および共和政時代(実態はクロムウェル親子による軍事独裁)という、現実の)あまり望ましくない混乱あるいは「逸脱的」な国家体制および社会状況について述べている。
この望ましくない混乱をとって陸の魔獣であるベヒモスに喩えられている。
ホッブズ
イギリス
著者の概要
ジャンル
[
"政治学",
"西洋政治学",
"西洋近代政治学"
]
著者紹介
清教徒革命(イングランド内戦)から王政復古期にかけてのイングランドの哲学者。
17世紀の近世哲学にあって、ルネ・デカルトなどと共に機械論的世界観の先駆的哲学者の一人であり、バールーフ・デ・スピノザなどとともに唯物論の先駆的思索を行った哲学者の一人である。
政治哲学者として側面は広く周知され、人工的国家論の提唱と社会契約説により近代的な政治哲学理論を基礎づけた人物として一般的に知られる。