ボヴァリー夫人
『 ボヴァリー夫人 』
フローベール
1856
近代フランス文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代フランス文学" ]

テーマ

恋 道徳 写実主義

概要

19世紀フランス文学の名作と位置づけられているフローベール自身の代表作。村の不倫話を芸術にまで昇華させた仏文学の金字塔。その内容から、一時は風紀紊乱の罪で起訴されるも、無罪判決を勝ち取るなど様々な面で注目された。

目次

内容

田舎の平凡な結婚生活に倦怠した若い女主人公エマ・ボヴァリーが自由で華やかな世界に憧れるも、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。エンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンと不倫関係に。やがて、情事にのめりこみ、借金地獄に追い詰められた末、人生そのものに絶望し服毒自殺に至っていく。
フローベール
フローベール
フランス

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代フランス文学" ]

著者紹介

当初は法律を学ぶが、のち文学に専念。 1857年に4年半の執筆を経て『ボヴァリー夫人』を発表、ロマンティックな想念に囚われた医師の若妻が、姦通の果てに現実に敗れて破滅に至る様を怜悧な文章で描き、文学上の写実主義を確立した。 他の作品に『感情教育』『サランボー』『三つの物語』『ブヴァールとペキュシェ』など。