ロング グッドバイ
『 ロング・グッドバイ 』
チャンドラー
1953
現代アメリカ文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "アメリカ文学", "現代アメリカ文学", "ハードボイルド小説", "推理小説" ]

テーマ

ハードボイル 推理

概要

ハードボイルドという概念を確立させた小説。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第6作。『大いなる眠り』や『さらば愛しき女よ』と並ぶチャンドラーの長編である。感傷的でクールな独特の文体、台詞、世界観に魅了されるファンは今でも多い。

目次

内容

1949年の秋。私立探偵フィリップ・マーローは、片面に傷を持つ男、テリー・レノックスという酔っぱらいと出会う。どこか品性のあるレノックスに惹かれるものを感じて友人となったマーロウは、毎晩バーを共にするようになる。 彼が刑事に拉致されたのはその翌朝のことだった。友人テリーが妻を殺害され、彼がその逃亡に加担しているとみられたからだ。うまく尋問をかわしていたマーローだったが、突然、釈放。なんとテリーが自殺したという。 釈然としない中、失踪したベストセラー作家ロジャー捜査の依頼をうけるマーロー。だが、彼はこのときはまだ事件の裏に隠された複雑な人間関係を知る由もなかった。
チャンドラー
チャンドラー
アメリカ

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "アメリカ文学", "現代アメリカ文学", "ハードボイルド小説", "推理小説" ]

著者紹介

1932年、44歳のとき大恐慌の影響で石油会社での職を失い、推理小説を書き始めた。最初の短編「脅迫者は撃たない(英語版)」は1933年「ブラック・マスク」という有名なパルプ・マガジンに掲載された。処女長編は1939年の『大いなる眠り』である。長編小説は7作品だけで(8作目は後にロバート・B・パーカーが完結させた)、他は中、短編であるが、チャンドラーの長編はほとんど先に書いた中篇が元になっている。『プレイバック』以外の長編はいずれも映画化されている。死の直前にアメリカ探偵作家クラブ会長に選ばれた。 チャンドラーの長編小説の一部は文学作品として重要とされており、特に『大いなる眠り』(1939)『さらば愛しき女よ』(1940)、『長いお別れ』(1953) の3作品は傑作とされることが多い。あるアメリカ犯罪小説のアンソロジーでは『長いお別れ』について「主流文学の中にミステリーの要素を取り入れた作品。