三四郎
『 三四郎 』
夏目漱石
1908
近代日本文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "東洋文学", "日本文学", "近代日本文学" ]

テーマ

青春 友情 恋愛 不安

概要

「朝日新聞」で連載。『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ。三四郎や周囲の人々を通じて、当時の日本が批評される側面もある。三人称小説であるが、視点は三四郎に寄り添い、時に三四郎の内面に入っている。

目次

内容

九州の田舎(福岡県の旧豊前側)から東京の大学に入学した小川三四郎。都会の様々な人との交流から得るさまざまな経験の中で、自由気儘な都会の女性・里見美禰子に出会い、彼女に強く惹かれてゆく。 三四郎の恋愛模様だけでなく、1900年台初頭の知識人たちの交流や学生の生活ぶりを鮮やかに描き出します。三四郎たちの青春ならではの輝きと懊悩は、100年以上の時を越えてもなお色あせていない。
夏目漱石
夏目漱石
日本

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "東洋文学", "日本文学", "近代日本文学" ]

著者紹介

代表作は『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こゝろ』など。明治の文豪として日本の千円紙幣の肖像にもなった。 江戸の牛込馬場下横町(現在の東京都新宿区喜久井町)出身。大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学ぶ。帝国大学(のちの東京帝国大学、現在の東京大学)英文科卒業後、松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授などを務めたあと、イギリスへ留学。帰国後は東京帝国大学講師として英文学を講じ、講義録には『文学論』がある。 講師の傍ら『吾輩は猫である』を雑誌『ホトトギス』に発表。これが評判になり『坊っちゃん』『倫敦塔』などを書く。その後朝日新聞社に入社し、『虞美人草』『三四郎』などを掲載。当初は余裕派と呼ばれた。「修善寺の大患」後は、『行人』『こゝろ』『硝子戸の中』などを執筆。「則天去私(そくてんきょし)」の境地に達したといわれる。晩年は胃潰瘍に悩まされ、『明暗』が絶筆となった。