
『 世論 』
1922
西洋現代政治学
名著の概要
ジャンル
[
"政治学",
"西洋政治学",
"西洋現代政治学"
]
テーマ
世論とは何か
政治について
概要
大衆心理そして世論がいかに形成されるかを出発点として、人間と環境の基本的な関係を、イメージの概念から明晰に解いた名著。
目次
内容
人間の認識は現実環境を反映しながら思考で形成した疑似環境が存在することを論じている。
擬似環境を参照しながら人間は自らの行動を形成するものであり、行動の結果は現実環境に影響する。つまり人間は現実環境、擬似環境、行動の三角形の中で活動するのである。
リップマンはさらにこの三角関係を方向付ける固定観念の存在も指摘しており、これをステレオタイプと呼んだ。ステレオタイプは現実環境から擬似環境を形成する時に、事実を恣意的に選別することになる。
リップマンはこのような問題を克服するためには、隠れた事実を表面化させて相互に関連付け、行動するために必要な現実的な擬似環境を構築する機能が必要だと考えていた。
この機能をリップマンは真理の機能と強調しており、真理の機能は出来事が生じたことを知らせる合図であるニュースと補完しあう。

リップマン
アメリカ
著者の概要
ジャンル
[
"政治学",
"西洋政治学",
"西洋現代政治学"
]
著者紹介
アメリカ合衆国の著作家、ジャーナリスト、政治評論家。
「冷戦」の概念を最初に導入した人として、また、現代における心理学的な意味での「ステレオタイプ」という言葉を生み出し、さらに新聞のコラムや著作、特に1922年に出版された『世論』を通してメディアと民主主義を批評したことで知られている。
著書『世論』は、大衆社会化する現代におけるメディアの意義を説いた本として、ジャーナリズム論の古典として知られる。
20世紀における「最も影響力のあったジャーナリスト、「現代ジャーナリズムの父 」などとも評されている。