
『 事物の本性について 』
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古代ギリシア・ローマ哲学
名著の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋古代哲学",
"古代ギリシア・ローマ哲学"
]
テーマ
世界について
原子論
唯物論
死について
概要
エピクロスの思想を詩の形式で表したもの。神という絶対者の意志を介在させずに、原子論によって世界を説明することを試みた画期的書物。ながらく忘れ去られていたが、1417年に再発見されて以降、ルネサンス期の思想に大きな影響を与え、近代科学の萌芽となるものであった。
目次
内容
古代ギリシャの思想家、エピクロスの原子論に基づく自然哲学の内容を、古代ローマ時代のルクレティウスが、詩の形式で、紹介している。本書が持つ意味は数多くある。第一に『エピクロス哲学の原子論的自然観』を述べていることである。エピクロス哲学というのは快楽主義が有名だが、実はそれだけに寄って立つものではなく、『原子論的自然観』(以上二点扉書より)が、もう一つの基盤として支えているものなのである。第二は原子論的自然観の骨格となっている「因果性」を駆使し、世界を眺め、そして記されているということだろう。
説明の付か ない自然現象を見て恐怖を感じ、そこに神々の干渉を見ることから人間の不幸が始まったと論じ、死によってすべては消滅する、つまり死は単なる死以上のものではないと述べ、死後の罰や死への恐怖 から人間を解き放とうとした。
その思想は、キリスト教の思想と相反し長らく忘れ去られていたが、1417年にイタリアの人文主義者ポッジョ・ブラッチョリーニによって、ドイツの修道院で『事物の本性について』の写本が再発見された。同書はルネサンス期の思想に大きな影響を与え、原子論が発展する原動力となった。

ルクレティウス
古代ローマ
著者の概要
ジャンル
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"哲学",
"西洋哲学",
"西洋古代哲学",
"古代ギリシア・ローマ哲学"
]
著者紹介
共和政ローマ期の詩人・哲学者。エピクロスの思想を詩『事物の本性について』に著した。
エピクロスの宇宙論を詩の形式で解説。説明の付かない自然現象を見て恐怖を感じ、そこに神々の干渉を見ることから人間の不幸が始まったと論じ、死によってすべては消滅するとの立場から、死後の罰への恐怖から人間を解き放とうとした。
6巻7400行からなる六歩格詩『事物の本性について(英語版)』(ラテン語: De rerum natura)を著して唯物論的自然哲学と無神論を説いた。