『 二十日鼠と人間 』
1937
現代アメリカ文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"アメリカ文学",
"現代アメリカ文学"
]
テーマ
労働者
悲劇
無邪気
貧困
概要
1937年に出版されたジョン・スタインベックの小説。世界大恐慌時のカリフォルニア州が舞台で、2人の出稼ぎ労働者ジョージとレニーの悲劇の物語である。
目次
内容
1930年代、 大恐慌時代のカリフォルニア州。いつか自分たちの農場を持つという夢をもつ出稼ぎ労働者、ジョージとレニーはいつもともに行動している。しかし、頭の回転が悪い大男のレニーがいつも問題を起こすためひとつの場に居つくことができず、数々の農場を渡り歩くはめになる。そんな2人がたどり着いた新たな働き口で、働き者で賢いスリム、ボスの息子のカーリー、若さと美貌を兼ね備えるカーリーの妻、下品で無神経なカールソン、多額の貯金を持つ片手が無く孤独な老人キャンディ、黒人であるがために賢くとも馬小屋に住まわされているクルックス等に出会い、生活をともにしてゆく。
ジョージはいつもレニーに彼の夢を語っていた。そしてある日、キャンディの、右手を失った際の資産によって、ジョージとレニーの夢が現実味を増す。しかし夢の実現を前に、2人に悲劇が訪れる…。この時代の貧しい労働者たちの境遇とレニーの無邪気さが物語の中心に据えられている。
ジョン・スタインベック
アメリカ
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"アメリカ文学",
"現代アメリカ文学"
]
著者紹介
スタインベックは「アメリカ文学の巨人」と呼ばれていた。また、スタインベックの多くの作品は西洋文学の古典と考えられている。
また、生涯で27冊の本を出版している。その中には16冊の小説と、6冊のノンフィクション、2冊の短編集が含まれている。
ピューリッツァー賞を受賞した代表作『怒りの葡萄』は75年に渡って売れ続け、1400万冊が販売されている。
スタインベックの作品の多くはカリフォルニア州中部が舞台となり、中でもサリナス峡谷やコースト・レーンジズ山脈は頻繁に登場する。
1962年にノーベル文学賞を受賞した。