五重塔
『 五重塔 』
幸田露伴
1891
近代日本文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "近代日本文学", "日本文学" ]

テーマ

義理 人情 芸術

概要

江戸谷中感応寺の五重塔建立をめぐる二人の大工(源太、十兵衛)の対立を通じて、義理人情を超越する芸術意欲の激しさを描いた男性的な作品。

目次

内容

腕はあるが愚鈍な性格から世間から軽んじられる「のっそり」こと大工の十兵衛。 しかし谷中感応寺に五重塔が建立されることを聞いたときから、一生に一度あるかないかの、その仕事をやり遂げたいという熱望に苦しめられ、朗円上人に聞いてもらいたい一心で会いに行く。 十兵衛の腕はいいが、世渡りの才覚がつたない。恩義ある親方の川越の源太と張り合って、辛苦の末ついに谷中感応寺の五重塔をみごとに完成する。
幸田露伴
幸田露伴
日本

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "近代日本文学", "日本文学" ]

著者紹介

『風流仏』で評価され、『五重塔』『運命』などの文語体作品で文壇での地位を確立。 尾崎紅葉とともに紅露時代と呼ばれる時代を築いた。擬古典主義の代表的作家で、また漢文学・日本古典や諸宗教にも通じ、多くの随筆や史伝のほか、『芭蕉七部集評釈』などの古典研究などを残した。