『 人間の土地 』
1939
現代フランス文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"フランス文学",
"現代フランス文学",
"エッセイ集"
]
テーマ
友情
生き方
概要
エッセイ集。飛行士としての15年間の経験を基に巧みな筆致で語るエッセイで、極限状態での僚友との友情や、人間らしい生き方とは何か、が主題となっている。出版の同年にアカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞した。
目次
1 定期航空
2 僚友
3 飛行機
4 飛行機と地球
5 オアシス
6 砂漠で
7 砂漠のまん中で
8 人間
訳者あとがき 堀口大學
空のいけにえ 宮崎駿
地図
年譜
内容
サハラ砂漠の真っ只中に不時着遭難し、渇きと疲労に打克って、三日後奇蹟的な生還を遂げたサン=テグジュペリの勇気の源泉が綴られている。職業飛行家としての劇的な体験をふまえながら、人間本然の姿を星々や地球のあいだに探し、現代人に生活と行動の指針を与える世紀の名著。
サン= テグジュペリ
フランス
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"フランス文学",
"現代フランス文学",
"児童文学"
]
著者紹介
フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路開拓などにも携わった。読者からは「サンテックス」の愛称で親しまれる。
南米空路開発に従事したあと帰仏して結婚し、『夜間飛行』(1931)を執筆、これによりフェミナ賞を受賞する。続いて『人間の土地』(1939)では、行動の倫理を追求し、行動主義文学の旗印を鮮明にする。
第二次世界大戦で動員され、とくに偵察任務に従事したが、独仏休戦後、一時、妻とニューヨークに亡命、戦争体験を踏まえた思索の書『戦う操縦士』(1942)、童話『星の王子さま』(1943)、書簡体エッセイ『ある人質への手紙』(1943)、文明を論じる未完の論文『城砦(じょうさい)』(没後刊、1948)などを発表。