代表的日本人
『 代表的日本人 』
内村鑑三
1894
日本社会学

名著の概要

ジャンル

[ "社会学", "東洋社会学", "日本社会学", "日本近代社会学", "哲学", "東洋哲学", "日本哲学", "日本近代哲学" ]

テーマ

代表的日本人

概要

西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という五人の歴史上の人物の生き方を通して書かれた日本人論。「武士道」「茶の本」と並んで、三大日本人論の一冊。

目次

内容

『代表的日本人』はそのような生活のなか、西欧文化が奔流のように押し寄せる時代背景にあって、自身の思想を貫き、歴史観を築きながら、日本とはなにか、日本人とはなにかについて記した内村鑑三の代表的著書。 『代表的日本人』には、まさに日本を代表する分野別5人について書かれている。政治家としての西郷隆盛、地方大名としての上杉鷹山、農民思想家としての二宮尊徳、地方の教育者としての中江藤樹、宗教者としての日蓮。とはいえ、この5人が歴史上の人物として当時から現在において、人生すべてに光が当てられ、賞賛を浴びていたわけではない。 時の政府に背き反逆者としての解釈もできる西郷隆盛。「軍国少年の鑑」として称え日本全国の小学校にあったという銅像も、太平洋戦争後は「子どもたちを戦場に送りだした元凶」として排除された二宮尊徳。時の宗教からたった一人抗し『立正安国論』にて主張を伝え布教を始めた日蓮は、当時は宗教革命としての見方もあり異端として捉えられていた。 なぜ、内村鑑三がこの5人を代表的日本人として取り上げたのか、単に偉業を成し遂げたからという評価だけではなく、本著を読んでいくうちに、この5人に共通する人に対する真の優しさ、人間愛といった人徳、人生観があるからであった。
内村鑑三
内村鑑三
日本

著者の概要

ジャンル

[ "社会学", "東洋社会学", "日本社会学", "日本近代社会学", "哲学", "東洋哲学", "日本哲学", "日本近代哲学" ]

著者紹介

日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。「代表的日本人」の著者でもある。