『 元始、女性は太陽であった:平塚らいてう自伝 』
1971
日本現代政治学
名著の概要
ジャンル
[
"政治学",
"東洋政治学",
"日本現代政治学",
"哲学",
"東洋哲学",
"日本哲学",
"日本現代哲学"
]
テーマ
平塚らいてうの自伝
概要
女性解放運動の祖ともいうべき平塚らいてうの自伝。
目次
内容
元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。/今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。/さてここに『青鞜』は初声を上げた。/現代の日本の女性の頭脳と手によって始めて出来た『青鞜』は初声を上げた。/女性のなすことは今はただ嘲りの笑を招くばかりである。/私はよく知っている、嘲りの笑の下に隠れたる或ものを。
発刊の辞とは言っても長い文章で、文庫版で十六頁にわたる。このあと、フリートリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』からの引用や、「天才」をめぐるロダンの言葉がちりばめられ、いま世に唱えられる「女性の自由解放」を超えて、「真の自由解放」をめざすことが、高らかに宣言されている。
青踏の創刊記念に寄稿された辞を含む、平塚らいてうの生涯を語る自伝。
平塚らいてう
日本
著者の概要
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"日本現代政治学",
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著者紹介
日本の思想家、評論家、作家、フェミニスト、戦前と戦後にわたって活動した女性解放運動家。戦後は主に反戦・平和運動に参加した。日本女子大学校(現:日本女子大学)家政学部。
大正から昭和にかけ、婦人参政権等、女性の権利獲得に奔走した活動家の一人として知られる。結局、その実現は、第二次世界大戦後、連合国軍の日本における占領政策実施機関GHQ主導による「日本の戦後改革」を待たざるを得なかった。しかし、1911年(明治44年)9月、平塚25歳の時、雑誌「青鞜」発刊を祝い、自らが寄せた文章の表題『元始、女性は太陽であった』は、女性の権利獲得運動を象徴する言葉の一つとして、永く人々の記憶に残ることとなった。