名画を見る眼
『 名画を見る眼 』
高階秀爾
1971
芸術論

名著の概要

ジャンル

[ "芸術学", "東洋芸術学", "芸術論" ]

テーマ

名画の解説

概要

西洋美術鑑賞の懇切な手引として好評の『名画を見る眼』の続篇。本書では、モネ以後の近代絵画の名作をとりあげて、その題材、表現方法、技術、歴史的・思想的背景などを解説する。印象派・後期印象派をはじめ、素朴派、立体派、表現主義などの諸潮流から抽象絵画まで、その精華を紹介しつつ、豊かな美術の世界へと読者を導く。

目次

内容

取り上げられている画家は、教科書に載っている有名な画家ばかりであるが、西洋美術鑑賞の手引きとなり、近代絵画を知る入門の一冊である。作品に込められた意味、駆使されている技法、画家の生涯、時代背景、その作品が後に与えた影響までを丁寧に解説している。 目次 ファン・アイク「アルノルフィニ夫妻の肖像」―徹底した写実主義 ボッティチェルリ「春」―神話的幻想の装飾美 レオナルド「聖アンナと聖母子」―天上の微笑 ラファエルロ「小椅子の聖母」―完璧な構成 デューラー「メレンコリア・1」―光と闇の世界 ベラスケス「宮廷の侍女たち」―筆触の魔術 レンブラント「フローラ」―明暗のなかの女神 プーサン「サビニの女たちの掠奪」―ダイナミックな群像 フェルメール「画家のアトリエ」―象徴的室内空間 ワトー「愛の島の巡礼」―描かれた演劇世界 ゴヤ「裸体のマハ」―夢と現実の官能美 ドラクロワ「アルジェの女たち」―輝く色彩 ターナー「国会議事堂の火災」―火と水と空気 クールベ「アトリエ」―社会のなかの芸術
高階秀爾
高階秀爾
日本

著者の概要

ジャンル

[ "芸術学", "東洋芸術学", "芸術論" ]

著者紹介

日本の美術史学者・美術評論家。東京大学文学部名誉教授。大原美術館館長。秋田県立美術館顧問。文化勲章受章者、日本藝術院会員。 東京大学美術史研究室教授として数多くの著作を出し、啓蒙的役割を果した。ルネサンス期以降の西洋美術を専門としながら、日本近代美術にも造詣が深くその方面の著作もある。