『 君主論 』
1532
西洋中世政治学
名著の概要
ジャンル
[
"政治学",
"西洋政治学",
"西洋中世政治学",
"西洋古代政治学"
]
テーマ
君主について
国家について
政治について
軍事について
権力について
概要
歴史上の様々な君主および君主国を分析し、君主とはどうあるものか、君主として権力を獲得し、また保持し続けるにはどのような力量(徳、ヴィルトゥ)が必要かなどを論じている。その政治思想から現実主義の古典として位置づけられる。
目次
内容
歴史上の様々な君主および君主国を分析し、君主とはどうあるものか、などを論じている。
第1章において「君主政体にどのような種類があるか」と挙げ、その一つ一つについてを続く第2章から第11章までで解説する。第12章から第14章まではいかなる君主政体においても必要となる軍備について述べる。第15章から「臣民や味方に対する君主の態度と政策がどのようにあるべきか」と本来の意味での君主論に移る。マキャヴェッリはチェーザレ・ボルジアに理想的な君主の能力を見ている。第24章からは現実のイタリアに目を向ける。
その考え方は徹底的に現実主義であり、現実を直視し時には冷酷非情に事を進める必要があることを説く。
法や軍を重視し構造と仕組で統制すること、同時に君主は君主自体が「柔軟」「果断」等の性質を持ちかつ優れていることが重要であるとしている。
マキャベリ
イタリア
著者の概要
ジャンル
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"政治学",
"西洋政治学",
"西洋中世政治学",
"西洋古代政治学"
]
著者紹介
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。
著書に『君主論』、『ティトゥス・リウィウスの最初の十巻についての論考(ディスコルシ)』、『戦術論』がある。理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始した。