『 大般涅槃経 』
不明
その他仏教経典
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ジャンル
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テーマ
大般涅槃経
概要
創始者ブッダの死後まもなく、弟子たちによって編纂され、数ある経典の中で、ブッダ本人の死のありさまが最も忠実に記述されている。釈迦の入滅(=大般涅槃(だいはつねはん))を叙述し、その意義を説く経典類の総称である。
目次
内容
大乗涅槃経の基本的教理は、
如来常住(にょらいじょうじゅう)
一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)
常楽我浄(じょうらくがじょう)
一闡提成仏(いっせんだいじょうぶつ)
以上の4つを柱として要約される。
『涅槃経』は、釈迦の入滅という初期仏教の涅槃経典と同じ場面を舞台にとり、また諸行無常という仏教の基本的理念を踏まえながら、如来の般涅槃(はつねはん)は方便であり、実は如来は常住で不変だとして、如来の法身(ほっしん)の不滅性を主張する。
また如来(仏)は涅槃の教法(法)を説く教団(僧)と共に一体で常住し不変である(三宝一体常住不変)と説き、その徳性を常楽我浄の四波羅蜜(涅槃の四徳ともいう)に見いだし、「一切衆生はことごとく仏性を有する」(一切衆生悉有仏性)と宣言する。この経は、『法華経』の一乗思想を継承しつつ、仏性思想によってそれを発展させた。この仏性は、別の経典では如来蔵ともいう。
なお「一切衆生悉有仏性」は、近代の大乗仏教において衆生つまり人間以外の山川草木や動物などすべてにおいて仏性があるという解釈から「一切悉有仏性」とも言われるようになった。
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