『 失踪者 』
1914
近代ドイツ文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"近代文学",
"近代ドイツ文学"
]
テーマ
孤独
概要
故郷を追放されたドイツ人の少年カール・ロスマンが、様々な出来事に遭遇しながら異国アメリカを放浪する様を描く未完の作品。生前は未発表であったが、第一章にあたる部分のみ「火夫」のタイトルで生前の1913年に発表された。
目次
第一章 火夫
第二章 伯父
第三章 ニューヨーク近郊の別荘
第四章 ラムゼスへの道
第五章 ホテル・オクシデンタル
第六章 ロビンソン事件
題のない断章
前後のつながりの不明な3つの断片
内容
故郷のドイツで年上の女中に誘惑され、子供まで宿してしまったカール・ロスマンは両親の手でアメリカへ追い払われた。17歳は大人の世界に踏みこんだ最初の年齢。アメリカの地を放浪したあげくに、大陸の一点で失踪する。
カフカ
チェコ
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"近代文学",
"ドイツ文学"
]
著者紹介
出生地に即せば現在のチェコ出身のドイツ語作家。
どこかユーモラスで浮ついたような孤独感と不安の横溢する、夢の世界を想起させるような独特の小説作品を残した。その著作は数編の長編小説と多数の短編、日記および恋人などに宛てた膨大な量の手紙から成り、純粋な創作はその少なからぬ点数が未完であることで知られている。