『 孝経 』
紀元前5世紀(不明)
その他中国哲学
名著の概要
ジャンル
[
"哲学",
"東洋哲学",
"その他中国哲学",
"中国哲学"
]
テーマ
世界について
人間について
孝について
概要
中国の経書のひとつ。曽子の門人が孔子の言動をしるしたという。孝の大体を述べ、つぎに天子、諸侯、郷大夫、士、庶人の孝を細説し、そして孝道の用を説く。
目次
内容
『孝経』は孔子が曽子に孝について述べる、という形式を取っている。
古文は22章、今文や御注本は18章から構成され、各章の終わりには多く『詩経』の文句を引く(ただし、朱子は詩の引用を後世の追加とみて削っている)。
親を愛する孝は徳の根本であり、「至徳」であり、上は天子の政治から下は庶民までの行動原理であるとする。
全体は短く、五経のうちには含まれていないが、古くから重要視された。
曾子
中国
著者の概要
ジャンル
[
"哲学",
"東洋哲学",
"四書",
"その他中国哲学",
"中国哲学"
]
著者紹介
孔子の弟子で、儒教黎明期の重要人物である。
十三経の一つ『孝経』は、曾子の門人が孔子の言動をしるしたと称されるものである。また、孔子の孫子思は曾子に師事し、子思を通し孟子に教えが伝わったため、孟子を重んじる朱子学が正統とされると、顔回・曾子・子思・孟子を合わせて「四聖」と呼ぶようになった。
書名における『曾子』は、『大戴礼記』のうち、立事・本孝・立孝・大孝・事父母・制言3篇・疾病・天員を独立させたものをいう。