
『 実践理性批判 』
1788
西洋近代哲学
名著の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋近代哲学"
]
テーマ
理性について
道徳について
概要
カントのいわゆる三批判書(『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』)の一部を占めるため、第二批判(だいにひはん)と呼ばれることもある。本書の主題は、経験的認識において能力が限界づけられた当の理性が人間の道徳性の根幹をなす能力を持ち、そこにこそ理性の可能性が秘められているということが明らかにされるというもの。
目次
序言
序論 実践理性批判の理念について
第一部 純粋実践理性の原理論
第一篇 純粋実践理性の分析論
第二篇 純粋実践理性の弁証論
第二部 純粋実践理性の方法論
結語
内容
純粋実践理性は、経験からは独立して意志を規定する普遍的な道徳法則をわれわれに与える。すなわち、「汝の意志の格律がつねに普遍的立法の原理として妥当しえるように行為せよ(定言命法)」という定言命法を主張し、この定言命法こそがが自由の表明であるという。
自由・魂の不死・神、これらはみな証明されえず、認識の対象ではないが、しかし実践理性はこれらの概念を前提し、その上に己の法則を立てるのである。原則はあくまでも概念の基礎の上に立てられねばならない。気まぐれは何ら人格に道徳的な価値を与えず、自己への確信を強めない。しかしこの確信なくしては最高善は実現され得ない。
本書の主題は、経験的認識において能力が限界づけられた当の理性が人間の道徳性の根幹をなす能力を持ち、そこにこそ理性の可能性が秘められているということが明らかにされるというもの。

イマヌエル・カント
ドイツ
著者の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋近代哲学",
"宗教学",
"西洋宗教学",
"宗教論"
]
著者紹介
プロイセン王国(ドイツ)の哲学者。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し批判哲学を提唱した。フィヒテ、シェリング、そしてヘーゲルへと続くドイツ古典主義哲学(ドイツ観念論哲学)の祖とされる。彼が定めた超越論哲学の枠組みは、以後の西洋哲学全体に強い影響を及ぼしている。
「批判 」とは、理性・悟性・感性・判断力からなる人間の認識能力の限界と能力を確定し、それぞれに相応しい役割を規定する企てである。
『純粋理性批判』では人間の認識が必ず感性と悟性によって媒介されており、経験的認識において理性は直接的に作用しないという、理性の限界が確定される。
『実践理性批判』では、経験的認識において能力が限界づけられた当の理性が人間の道徳性の根幹をなす能力を持ち、そこにこそ理性の可能性が秘められているということが明らかにされる。
『判断力批判』では経験(現象界)と理念(叡智界)を媒介する能力として判断力が研究され、第一部では美学目的論が、第二部では自然目的論が展開される。