思想と動くもの
『 思想と動くもの 』
ベルクソン
1934
美学

名著の概要

ジャンル

[ "芸術学", "西洋芸術学", "美学", "哲学", "西洋哲学", "西洋現代哲学" ]

テーマ

生とは何か 持続について 美について

概要

直感に基づく生の哲学を説いたベルクソンの最後の論文集。“思想と動くもの”の第1冊。彼のそれまでの思想を窺わせる反省の書である。

目次

内容

自らの肉声によって「生の哲学」へと誘う 著者自らが編んだ「論文・講演集」。哲学の方法について論じた「序論」のほか、「形而上学入門」ほかを含むベルクソン哲学入門の書。《新訳ベルクソン全集 第7巻》 著者自らが編んだ「論文・講演集」。哲学の方法について論じた「序論」のほか、「形而上学入門」ほかを含むベルクソン哲学入門の書。 「存在しているのは、ただ単に、われわれの内的生命活動の連続するメロディーだけなのです…」 持続をメロディーに喩え、不動に基づく哲学体系に対して変化と創造による〈生の哲学〉を奏でつづけたベルクソン最後の著作であり、前回配本の『精神のエネルギー』の姉妹編ともいえる本書は、新たに書き下ろされた「序論」、肉声を伝えるいくつかの講演記録、加えてテーマを絞った小論文から構成される。 「序論」第一部・第二部は、それぞれ哲学者の知的自叙伝、自らの方法論の解説であり、併せて絶好の〈ベルクソン哲学入門〉となっている。 本文は「哲学に欠けているもの、それは精確さである」という一文で始まる。〈精確さ〉とは、〈1+1=2〉のような事態を想像するかもしれないが、ベルクソンの目には、そのような法則に支配される世界は死んでいると映る。彼はあくまで〈生きているとはどういうことか〉を考え抜き、その答えを〈持続〉に求め、それに至る方法を〈直観〉に求めた。 〈可能的なものと現実的なもの〉、〈哲学的直観〉、〈変化の知覚〉、〈形而上学入門〉他の諸編が〈精確さ〉の意味を、さらに明らかにするであろう。 [目次] 序言 Ⅰ 序論(第一部) 真実性の増大 真実的なものの退行的運動 Ⅱ 序論(第二部) 問題の所在について Ⅲ 可能的なものと現実的なもの Ⅳ 哲学的直観 Ⅴ 変化の知覚 Ⅵ 形而上学入門 Ⅶ クロード・ベルナールの哲学 Ⅷ ウィリアム・ジェームズのプラグマティズムについて Ⅸ ラヴェッソンの人生と作品
ベルクソン
ベルクソン
フランス

著者の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "芸術学", "西洋現代哲学", "西洋芸術学", "美学", "社会学", "西洋社会学", "西洋現代社会学" ]

著者紹介

フランスの哲学者。 ハーバート・スペンサーの著作を熟読して、実証主義・社会進化論への理解を深めた。 生きた現実の直観的把握を目指すその哲学的態度から、ベルクソンの哲学はジンメルなどの「生の哲学」といわれる潮流に組み入れられることが多い。 ベルクソンの哲学は、当時の人々だけでなく、後の世代にも大きい影響を与えた。その影響は、弟子のガブリエル・マルセル、ハイデッガー、ジャンケレヴィッチ、ウィリアム・ジェームズ、サルトル、バシュラール、レヴィナス、メルロ=ポンティ、アルフレッド・シュッツ、エティエンヌ・ジルソン、ジャック・マリタン、ドゥルーズ、西田幾多郎といった哲学者たちのみならず、政治哲学者のジョルジュ・ソレルや人類学者のレヴィ=ストロース、作家のプルーストなど幅広くに及んでいる。