
『 愛するということ 』
1956
西洋近代心理学
名著の概要
ジャンル
[
"心理学",
"西洋心理学",
"西洋近代心理学",
"近代心理学"
]
テーマ
愛とは何か
概要
人間砂漠といわれる現代にあり、〈愛〉こそが、われわれに最も貴重なオアシスだとして、その理論と実践の習得をすすめた本書は、フロムの代表作として、世界的ベストセラーの一つである。
目次
内容
フロイトの流れをくむ精神学者フロムの著作としては最も一般的な本愛する技術は、先天的に備わっているものではなく、習得することで獲得できるとする。
愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に渇えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、威信、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。
愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。
第1章 愛は技術か
第2章 愛の理論(愛、それは人間の実存の問題にたいする答え;親子の愛;愛の対象)
第3章 愛と現代西洋社会におけるその崩壊
第4章 愛の習練

フロム
ドイツ
著者の概要
ジャンル
[
"心理学",
"西洋心理学",
"西洋近代心理学",
"近代心理学"
]
著者紹介
ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者である。
マルクス主義とジークムント・フロイトの精神分析を社会的性格論で結び付けた。新フロイト派、フロイト左派とされる。
フロムの思想の特徴は、フロイト以降の精神分析の知見を社会情勢全般に適応したところにある。
フロムの代表作とも言える『自由からの逃走』ではファシズムの心理学的起源を明らかにし、デモクラシー社会が取るべき処方箋が明らかにされている。
自分自身の有機体としての生産性を実現する生活こそが、それらの危険な自由からの逃避を免れる手段だと説いた。フロムは、バールーフ・デ・スピノザと同じく「幸福は徳の証である」と考えていた。つまり生産的な生活と人間の幸福と成長を願う人道主義的倫理を信奉するとき、人は幸福になれるとした。
批判すべき点を批判したうえで、フロムはフロイトの業績に対して深い敬意を表している。フロムはフロイトを「アルベルト・アインシュタインやカール・マルクスと並ぶ近代の創始者の一人である」と結論付けている