
『 文選 』
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古代中国文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"古代中国文学",
"詩",
"中国文学",
"東洋文学",
"東洋古代文学"
]
テーマ
中国思想
道徳
概要
詩文集で、全30巻ある。春秋戦国時代から南朝梁までの文学者131名による賦・詩・文章800余りの作品を、37のジャンルに分類して収録する。隋唐以前を代表する文学作品の多くを網羅しており、中国古典文学の研究者にとって必読書とされる。
目次
内容
隋唐以降、官吏登用に科挙が導入され、詩文の創作が重視されると、『文選』は科挙の受験者に詩文の制作の模範とされ、代々重視されてきた。
唐の詩人杜甫は『文選』を愛読し、「熟精せよ文選の理」(「宗武生日」)と息子に教戒の言葉まで残している。また宋の時代には「文選爛すれば、秀才半ばす」(『文選』に精通すれば、科挙は半ば及第)という俗謡が生まれている。このため『文選』は早くから研究され、多くの人により注釈がつけられた。
『文選』は上代の日本に伝わり、日本文学の進展にも重大な影響を与えた。奈良時代は、貴族の教養として必読の対象となっており、『日本書紀』や『万葉集』などに『文選』からの影響を指摘する見解もある。現在でも『文選』の用語は、日本語の語彙で活かされ、故事教訓として使用されている。

蕭統
中国
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"古代中国文学",
"詩",
"中国文学",
"東洋文学",
"東洋古代文学"
]
著者紹介
中国南朝の梁の皇族。
蔵書3万巻を持っていたと言われる蕭統の傍には優れた文人が集まり、それらの助けを借りて各種の名文を集めた『文選』を編纂した。