『 日本政治思想史研究 』
1952
日本現代政治学
名著の概要
ジャンル
[
"政治学",
"東洋政治学",
"日本現代政治学",
"哲学",
"東洋哲学",
"日本哲学",
"日本現代哲学"
]
テーマ
日本の政治思想の歴史
概要
日本近世社会における正統的な儒教的世界観の内面的崩壊過程を問題史的に解明し,〈自然〉〈作為〉の対抗の中に日本思想の近代化の型を探求.戦後の日本思想史研究の道を切り開いた古典的名著。
目次
内容
ヘーゲルやフランツ・ボルケナウらの研究を日本近世に応用し、「自然」-「作為」のカテゴリーを用いて儒教思想(朱子学)から荻生徂徠・本居宣長らの「近代的思惟」が育ってきた過程を描いたものである。
第一章 近世儒教の発展における徂徠学の特質並にその国学との関連
第二章 近世日本政治思想における「自然」と「作為」――制度観の対立としての――
第三章 国民主義の「前期的」形成
丸山眞男
日本
著者の概要
ジャンル
[
"哲学",
"東洋哲学",
"日本哲学",
"日本現代哲学",
"政治学",
"東洋政治学",
"日本現代政治学"
]
著者紹介
日本の政治学者、思想史家。
丸山の学問は「丸山政治学」「丸山思想史学」と呼ばれる。
。第二次世界大戦中に執筆した『日本政治思想史研究』は、ヘーゲルやフランツ・ボルケナウらの研究を日本近世に応用し、「自然」-「作為」のカテゴリーを用いて儒教思想(朱子学)から荻生徂徠・本居宣長らの「近代的思惟」が育ってきた過程を描いたものである。
また、明治時代の思想はデモクラシー(民権)とナショナリズム(国権)が健全な形でバランスを保っていたと評価し、特に日本近代を代表する思想家として福澤諭吉を高く評価し、「福澤惚れ」を自認した。
『日本の思想』(岩波新書、1961)の発行部数は2005年(平成17年)5月現在、累計102万部。大学教員達から“学生必読の書”と評される他、この中に収められている『「である」ことと「する」こと』は高校の現代文の教科書にも採用されている。