星の王子様
『 星の王子様 』
サン= テグジュペリ
1943
現代フランス文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "フランス文学", "現代フランス文学", "児童小説" ]

テーマ

生命とは 愛とは 時間とは 美しいもの

概要

「大切なものは、目に見えない 」を初めとした本作の言葉は、生命・愛とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られている。この作品のもとになったと思われる、1935年のリビア砂漠での飛行機墜落事故の体験は、サン=テグジュペリによる随筆集『人間の土地』で語られている。2015年時点で、初版以来、200以上の国と地域の言葉に翻訳される。

目次

内容

物語は、飛空士である「僕」が、サハラ砂漠に不時着する場面から始まる。これまで心からわかり合える人には出会えないまま生きてきた「僕」。ある日、砂漠で小さな星からやってきた王子と出会う。 飛行機の修理をしながら、王子さまの星や様々な大人たちが住む星の話を聞く「僕」。次第にかけがえのない存在になっていく。王子が地球にきて1年、王子さまはあることを決意します。 体裁は児童文学ながら、子供の心を失ってしまった大人に向けての示唆に富んでいる。本作の言葉は、生命・愛とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られている。
サン=テグジュペリ
サン= テグジュペリ
フランス

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "フランス文学", "現代フランス文学", "児童文学" ]

著者紹介

フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路開拓などにも携わった。読者からは「サンテックス」の愛称で親しまれる。 南米空路開発に従事したあと帰仏して結婚し、『夜間飛行』(1931)を執筆、これによりフェミナ賞を受賞する。続いて『人間の土地』(1939)では、行動の倫理を追求し、行動主義文学の旗印を鮮明にする。 第二次世界大戦で動員され、とくに偵察任務に従事したが、独仏休戦後、一時、妻とニューヨークに亡命、戦争体験を踏まえた思索の書『戦う操縦士』(1942)、童話『星の王子さま』(1943)、書簡体エッセイ『ある人質への手紙』(1943)、文明を論じる未完の論文『城砦(じょうさい)』(没後刊、1948)などを発表。