本草綱目
『 本草綱目 』
李時珍
1578
医学書

名著の概要

ジャンル

[ "医学", "東洋医学", "医学書" ]

テーマ

本草学

概要

中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作。日本でも最初の出版の数年以内には初版が輸入され、本草学の基本書として大きな影響を及ぼした。慶長12年(1607年)、林羅山が長崎で本草綱目を入手し、駿府に滞在していた徳川家康に献上している。これを基に家康が本格的に本草研究を進める契機となる。

目次

内容

本書の編纂するために作者李時珍は、約27年間の歳月をかけ、三回も書き直し、800種以上の文献を参考した。また度重なる現地調査や標本採集なども並ならぬ心血を費やした。 全52巻、収録薬種は1892種(374種は新収)、図版1109枚、処方11096種(うち8000余は李時珍自身が収集、確定したもの)にのぼる。薬物ごとに釈名(名称の考証)・集解(産地の注解)・正誤(それまでの文献における間違いを訂正)・修冶(製造方法)・気味・主治・発明・処方(民間に流布される処方を収集)などの項目が立てられている。なお、第52巻には人体の薬物利用について、35の部位が収載されている。
李時珍
李時珍
中国

著者の概要

ジャンル

[ "医学", "東洋医学", "医学書" ]

著者紹介

中国・明の医師で本草学者。 中国本草学の集大成とも呼ぶべき『本草綱目』や、奇経や脈診の解説書である『瀕湖脈学』、『奇経八脈考』を著した。