桜の園
『 桜の園 』
チェーホフ
1903
近代ロシア戯曲

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代ロシア文学", "戯曲" ]

テーマ

没落 哀愁 希望

概要

ロシアの劇作家アントン・チェーホフによる最晩年の戯曲。最後の劇作品で、『かもめ』、『ワーニャ伯父さん』、『三人姉妹』とともに「チェーホフ四大戯曲」と呼ばれる。

目次

内容

斜陽貴族のラネーフスカヤ夫人は、パリで同棲していた男に愛想をつかし、先祖代々の領地である桜の園に戻ってくる。 しかしいまや夫人は莫大な借金を抱え、桜の園を手放さざるをえない。かつて農奴でいまや裕福な商人になったロパーヒンは、別荘地として売り出すように勧めるが、夫人も兄も時代の流れを理解できないため、なんの対策も考えようとしない。やがて競売が行われ、桜の園はロパーヒンが買い取る。夫人は悲しく領地に別れを告げ、ふたたびパリに戻って行く。 だが夫人の末娘アーニャは、桜の園によって象徴される旧世界との決別をむしろ喜び、革命家ともとれる万年大学生トロフィーモフと手を取り合って、新しい世界へと飛び出して行く。
チェーホフ
チェーホフ
ロシア

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代ロシア文学", "戯曲" ]

著者紹介

ロシアを代表する劇作家であり、多くの優れた短編を遺した小説家。 チェーホフの評論家の鋭い分析に挑む挑戦的な文学スタイルで、1920年代からイギリスではチェーホフの戯曲が人気を博し、今日ではイギリス演劇の代表的なものとなっている。