『 民主主義と教育 』
1916
西洋現代哲学
名著の概要
ジャンル
[
"哲学",
"西洋哲学",
"西洋現代哲学"
]
テーマ
教育とはどうあるべきか
概要
教育に関する彼の見解がもっとも包括的かつ哲学的に述べられており、副題も「教育哲学序説」となっている。現在世界でもっとも広く読まれている教育哲学書といわれる名著。
目次
内容
デューイによれば、教育は、個人および社会にとって経験の連続的な再構成とみなすべきであり、社会生活のなかに含まれる人間形成原理を学校教育に導入して、その活性化を図ることが肝心である。
教育の目的は、教養主義と実利主義の対立を止揚して民主的な社会を具体的に実現してゆくことであり、そのための方法としては、皮相な児童中心主義でなく思考による経験の深化が必要であるとしている。
ジョン・デューイ
ドイツ
著者の概要
ジャンル
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"哲学",
"西洋哲学",
"西洋現代哲学"
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著者紹介
アメリカ合衆国の哲学者。プラグマティズムを代表する思想家である。また米国では機能主義心理学に貢献したことでも知られている。
ヘーゲルから影響をうけ、ヘーゲル的な観念論を、より人間的な経験と反省の世界に引き戻し、プラグマティズムの運動の最終段階として、市民的な思考の道具として「考える」ことを再構築した。
リチャード・ローティは「最も敬愛する哲学者」として評価し、「われわれをプラトンとイマヌエル・カントの呪縛(ドグマ)から解放した」と指摘したうえで、17世紀の哲学者がスコラ哲学に対して「革命」を興したように、「正確な表象」というそれまでの知識理論を拒絶した点でルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインとマルティン・ハイデッガーに並ぶとしている。