法律について
『 法律について 』
キケロ
紀元前1世紀
西洋古代政治学

名著の概要

ジャンル

[ "西洋哲学", "古代ギリシア・ローマ哲学", "哲学", "政治学", "西洋政治学", "西洋古代政治学" ]

テーマ

法律について 国家について 理想の法律

概要

『法律について』では,現実のローマ国家の法律を範例にしながら普遍的・永続的な法律の制定が試みられる.

目次

内容

本書は西欧における自然法思想の源流のひとつ。キケロによれば、法は自然の理(ことわり;ratio)に基礎をおくべきであり、善の根拠も自然にある。自然の理が人間においては理性(ratio)である。自然の法則(lex)と人間社会の法律(lex)は同一の原理であり、倫理学と自然学は一致するということになる。いわば、法律や倫理における自然主義の表明である。
キケロ
キケロ
ローマ

著者の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "古代ギリシア・ローマ哲学", "政治学", "西洋政治学", "西洋古代政治学" ]

著者紹介

共和政ローマ末期の政治家、文筆家、哲学者。ラテン語でギリシア哲学を紹介し、アリストテレスの教えに従う古アカデメイア学派の弁論術・修辞学を評価し、その中で自身が最も真実に近いと考える論証や学説を述べた。その著作は、ルネサンス期にはペトラルカに称賛され、エラスムス、モンテスキュー、カントなどに多大な影響を与えた。