源氏物語
『 源氏物語 』
紫式部
平安時代中期
日本・物語

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "中世日本文学", "日本文学", "古代・中世日本文学", "物語" ]

テーマ

恋愛 栄光 没落 政治的欲望 権力闘争

概要

作者の紫式部にとって生涯で唯一の物語作品である。秀逸な心理描写はもちろん、様々な恋愛と運命的な人生のうちに、貴族社会の苦悩を摘出したところにも価値がある。

目次

第一部:光源氏が数多の恋愛遍歴を繰り広げつつ、王朝人として最高の栄誉を極める前半生 第二部:愛情生活の破綻による無常を覚り、やがて出家を志すその後半生と、源氏をとりまく子女の恋愛模様 第三部:源氏没後の子孫たちの恋と人生

内容

主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いた。 具体的には、まず第1部で容貌、才能などすべてにすぐれた主人公光源氏が、多くの女性と関係をもちながら、運命に導かれて栄華をきわめる姿を描く。第2部になると光源氏は最愛の紫の上を失い、栄光が崩壊し、苦悩の世界が描かれる。第3部 では光源氏没後の物語となる。不義によって生れた薫大将を主人公として、不安に満ちた暗い世界が展開される。
紫式部
紫式部
日本

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "中世日本文学", "日本文学", "古代・中世日本文学", "物語" ]

著者紹介

平安時代中期の女性作家、歌人。 「源氏物語」の作者とされ、藤原道長の要請で宮中に上がった際に宮中の様子を書いた「紫式部日記」も残している。源氏物語と紫式部日記の2作品は、後に「源氏物語絵巻」、「紫式部日記絵巻」として絵画化された。 また、歌人の才能もあり、中古三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人でもある。