無限解析入門
『 無限解析入門 』
レオンハルト・オイラー
1770
数学

名著の概要

ジャンル

[ "科学", "西洋科学", "数学" ]

テーマ

解析学

概要

変化量の関数というものの説明。関数の因子分解および無限級数展開。これに加うるに、対数、円弧、円弧の正弦と正接、および無限解析の理解を少なからず助けてくれる他の多くの事柄に関する理論。本来は名著にあげるべき多数の著書があるが、あまりに膨大な著作であるため、代表として解析学の入門書として著されたもっとも有名な本書を取り上げる。

目次

内容

微分積分の創始以来もっともこの分野の技法的な完成に寄与した。 級数や連分数・母関数の方法・補間法や近似計算・特殊関数や微分方程式・多重積分や偏微分法など、古典的な解析学のあらゆる領域において基礎から応用にいたる広い業績があり、自身の発見を教科書を通し広く一般に普及させた。 膨大な量のため、彼の解析学における仕事、言わば公式一つ一つが完全に伝わっている訳ではなく、新たな公式の発見とされたことが実はオイラーの発見の再発見に過ぎなかった、ということがしばしば起きている。 また、彼の名前は指数関数と三角関数の関係を与えるオイラーの公式・オイラー=マクローリンの和公式・オイラーの微分方程式・オイラーの定数などに残っている。 さらに複素数の変数を積極的に用いて、解析学に限らず数学全分野に大きな業績を残した。
レオンハルト・オイラー
レオンハルト・オイラー
スイス

著者の概要

ジャンル

[ "科学", "西洋科学", "数学" ]

著者紹介

18世紀の数学者・天文学者(天体物理学者)。 18世紀の数学界の中心となり、続く19世紀の厳密化・抽象化時代の礎を築いた。 数学者としての膨大な業績と、後世の数学界に与えた影響力の大きさから、19世紀のカール・フリードリヒ・ガウスと並ぶ数学界の二大巨人の一人とも呼ばれている。 現在使われている数学記号の殆ど(πやSinθ、Cosθなど)を作った人物であり、有名な「ケーニヒスベルクの橋の問題」を解決したり、数学史に残る難題「フェルマーの最終定理」の突破口を開くなど、数学界に様々な、そして膨大な業績を残した人物といえばわかりやすいだろう。 現代のコンピュータでよく使われるアルゴリズム的な計算方法もオイラーが考え出したものである。