『 現代生活の画家 』
1859
芸術論
名著の概要
ジャンル
[
"芸術学",
"西洋芸術学",
"芸術論"
]
テーマ
芸術について
近代性について
概要
近代芸術の祖ボードレールの「モデルニテ」を理解するためのもっとも重要な論考。絵画論においてそれまでの歴史画を批判し、マネの平面性などに「近代性(モデルニテ)」を見出した。フーコーは、このボードレールの批評に近代芸術の発祥をみている。
目次
内容
ギリシア・ローマ、そしてルネサンス以来の芸術の伝統を遮断し、近代・現代の幕を開いた重要な概念「モデルニテ」(現代性)とは何か。
ボードレールによって生命を与えられた「モデルニテ」は、道徳的であると同時に野蛮であり、進歩的であると同時に反動的な様相すら帯びる。
それは、たんなる美学的概念にとどまらず、強烈な同時代の主張となり、歴史的な概念ともなった。
ボードレール
フランス
著者の概要
ジャンル
[
"芸術学",
"西洋芸術学",
"芸術論"
]
著者紹介
フランスの詩人、評論家である。
最大の功績はコンスタンタン・ギースを論じた『現代生活の画家』において「モデルニテ」の概念を提唱したことである。ボードレール以前にも詩人が美術評論を書くということは間々あったが、彼の美術評論は後年の詩人らに影響を与えた。