相互扶助論
『 相互扶助論 』
クロポトキン
1896
西洋現代政治学

名著の概要

ジャンル

[ "政治学", "西洋政治学", "哲学", "西洋哲学", "西洋現代哲学", "西洋現代政治学" ]

テーマ

国家について 政治について 相互扶助

概要

明治維新後の日本に大きな影響を与えた無政府理論。相互に恩恵のある協力関係、互恵性(相互扶助)が生物環境においても人間社会においても果たす役割を、過去から現在にかけて明らかにすることを目指していた。

目次

内容

相互に恩恵のある協力関係、互恵性(相互扶助)が生物環境においても人間社会においても果たす役割を、過去から現在にかけて明らかにすることを目指していた。 クロポトキンはこの中で社会ダーウィニズムの理論、それらが強調していた生存共存と適者生存の主張に反論し、他方でジャン=ジャック・ルソーのような博愛によって社会に調和がもたらされるといったような理想的描写も批判した。 代わりにクロポトキンが主張したのは、相互扶助は人間集団や動物集団が生き残るための現実的な利点を有しており、さらにそれは自然選択によって支持されているという点であった。
クロポトキン
クロポトキン
ドイツ

著者の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋近代哲学", "政治学", "西洋政治学", "西洋近代政治学" ]

著者紹介

ロシアの革命家、政治思想家であり、地理学者、社会学者、生物学者。 著書に『パンの略取』(1892年)、『田園・工場・仕事場』(1898年)、『相互扶助論』(1902年)[1]などがある。 プルードン、バクーニンと並んで、近代アナキズムの発展に尽くした人物であり、学者としての長年の考証的学術研究に基づき、当時一世を風靡した社会進化論やマルクス主義を批判し、相互扶助を中心概念に据えた無政府共産主義を唱えた。 その思想は、社会運動のみならず文学にも影響を与えた。