神統記
『 神統記 』
ヘシオドス
紀元前8世紀
ギリシャ神話

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "古代文学", "ギリシア文学", "詩" ]

テーマ

無謬性 ギリシア神話の宇宙観

概要

冒頭の記述からヘーシオドスの処女作とされる。原題は「テオゴニアー」と呼ばれ、「神々の誕生系譜」を意味する。

目次

内容

作者はまず前置きとして詩神ムーサへの賛歌から始め、オリュンポスの諸神と歴史を語り起こす。そしてオリュンポスの始まりと神々の誕生、ウーラノス - クロノス - ゼウスの三代にわたる政権交代劇を説き起こす。この交代劇には、凄惨な戦いののち、ついに世界の統治者として勝利と栄光を獲得するに至るまでを力強く物語られている。 カオスからの世界の創造、神々の系譜とその三代にわたる政権交代劇を描枯れていることから、ギリシア神話の宇宙観の原典とされる。
ヘーシオドス
ヘシオドス
ギリシャ

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "古代文学", "ギリシア文学", "詩" ]

著者紹介

古代ギリシアの叙事詩人。紀元前700年頃に活動したと推定される。 『神統記』は神々の誕生と戦いを描きゼウスの王権の正当性を主張している。ここに表れる王権の交替神話にはメソポタミア神話の影響が色濃く見られる。 『仕事と日』は世界で最初の農事暦となっている。農業の指南用のものではなく、農業を題材に取ったことそのものに意味があるとも考えられている。