精神医学的人間像
『 精神医学的人間像 』
フランクル
西洋現代心理学

名著の概要

ジャンル

[ "心理学", "西洋心理学", "西洋現代心理学", "現代心理学" ]

テーマ

実存分析について

概要

ロゴテラピーや実存分析の立場を『死と愛』で論じた著者が、人間の存在について考える。フロイト、ユングの精神分析との違いをわかりやすく話した三講演。

目次

内容

「精神分析はわれわれに快楽への意志を呈示しておりまして、それをわれわれは快楽原則として把握することができますし、個人心理学は権力への追求という形での力への意志をわれわれに明らかにします。しかし人間には、もっとはるかに深いところに根ざした、私が意味への意志と呼んだものがあります。すなわちそれは、自分の現存在をできるかぎり意味に満ちたものにしようという苦闘です。」(本文より) 『死と愛』において論じたロゴテラピーや実存分析の方法を、聴衆を前に講演する。精神医学は人間の存在を、どのように捉えればよいのであろうか。フロイトやユングの精神分析との違いを明らかにしながら、独自の人間像を描く。
フランクル
フランクル
オーストリア

著者の概要

ジャンル

[ "心理学", "西洋心理学", "西洋現代心理学", "現代心理学" ]

著者紹介

オーストリアの精神科医、心理学者。 著作は多数あり日本語訳も多く重版されており、代表作は『夜と霧』である。 ナチス強制収容所での体験を元に著した『夜と霧』は、日本語を含め17カ国語に翻訳され、60年以上にわたって読み継がれている。 また、ロゴセラピーを創始した。これは、ジークムント・フロイトの「精神分析」やアルフレッド・アドラーの「個人心理学」と並び、心理療法のウィーン学派三大潮流のひとつとして挙げられることもあるものである。 ロゴセラピーは、人にその生活状況の中で「生きる意味」を充実させることが出来るように、あるいはその価値の評価の仕方を変えることが出来るように援助しようとするものである。 そのためロゴセラピーは手法として、実存主義的アプローチをとり、下記の3点を基本仮説とする。 意志の自由 - 人間は様々な条件、状況の中で自らの意志で態度を決める自由を持っている。(決定論の否定) 意味への意志 - 人間は生きる意味を強く求める。 人生の意味 - それぞれの人間の人生には独自の意味が存在している。 フランクルは、人の主要な関心事は快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく、「人生の意味を見出すこと」であるとする。人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができるのである。