経済学
『 経済学 』
ポール・サミュエルソン
1948
教科書

名著の概要

ジャンル

[ "経済学", "西洋経済学", "教科書", "新古典派", "その他経済学" ]

テーマ

経済学

概要

本書は、経済学の基本的な命題・分析方法をすべて盛り込んだ、模範的なテキストとして高い評価を得ている。

目次

内容

第1部 基礎的な概念 経済的組織の基礎的な諸問題 近代経済における市場と指令 需要と供給の原理 第2部 マクロ経済学の基本的概念 マクロ経済学の概観 国民産出と所得の計測 消費と投資 産出決定の理論 乗数の詳論-財政政策と国際貿易 集計供給と景気循環 貨幣と商業銀行業 株式市場における変動 連邦準備制度と中央銀行の金融政策 第3部 マクロ経済政策 失業 インフレーション-その定義と費用 インフレーションと失業 貨幣が産出と物価に及ぼす効果 財政政策、予算の赤字、および政府債務 金融政策および財政政策の上級用論述 第4部 ミクロ経済学-供給、需要、および製品市場 個別市場における供給と需要 需要と効用と消費者行動 ビジネス組織 会計学の初歩的原理 第5部 賃金、レント、および利潤-所得の分配 第6部 効率と衡平と政府 第7部 経済成長と国際貿易
ポール・サミュエルソン
ポール・サミュエルソン
アメリカ

著者の概要

ジャンル

[ "経済学", "西洋経済学", "西洋近代経済学", "新古典派", "その他経済学" ]

著者紹介

アメリカの経済学者。経済学における20世紀で最も偉大な学者の一人。 顕示選好の弱公理、ストルパー=サミュエルソンの定理、サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル、バーグソン=サミュエルソン型社会厚生関数、新古典派総合などで知られる。 「消費者行動の純粋理論ノート」において、需要曲線が限界効用理論の助けを借りなくても、市場で観察可能な購入のみに「顕示された」選好から引き出せることを示した(顕示選好理論)。 「乗数分析と加速度原理との相互作用」において、ケインズ主義所得決定理論にロイ・ハロッドの「加速度」理論を応用することによって近代の恐慌問題を理論的に説明した(サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル)。 『経済分析の基礎』は、経済動学に関する現代的関心の発端になった。 「国際貿易と要素価格均等化」では自由貿易を限界まで推し進めるために必要な厳密な条件を数学的に証明し、要素価格等価定理を証明した。国際貿易理論の分野では「ストルパー=サミュエルソンの定理」として知られる。ヘクシャー・オリーンの定理はこれを一般化したものである。 『経済学(Economics: An Introductory Analysis)』において、「不完全雇用時にはケインズ主義的介入を行うべきであるが、ひとたび完全雇用に達すれば新古典派理論がその真価を発揮する」という新古典派総合を主張し、新古典派ミクロ経済学とケインズ主義マクロ経済学の関係性についての見解を示した。なお、本書は経済学の教科書として全世界で一千万部を超えるベストセラーとなっている。 「公共支出の純粋理論」において、公共財を初めて厳密に定義し、公共財の最適供給条件である「サミュエルソン条件」を導出した。