老人と海
『 老人と海 』
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
1952
現代アメリカ文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "アメリカ文学", "現代アメリカ文学" ]

テーマ

勇気 虚無感 友情

概要

世界的なベストセラーであり、ピューリッツァー賞のフィクション部門を受賞し、さらにはヘミングウェイのノーベル文学賞の受賞を決定づけた作品。

目次

内容

キューバの老漁師サンチャゴは、助手の少年と小さな帆かけ舟でメキシコ湾の沖に出て、一本釣りで大型魚を獲って暮らしを立てている。あるとき数ヶ月にわたり一匹も釣れない不漁が続き、少年は両親から、別の船に乗ることを命じられる。助手なしの一人で沖に出たサンチャゴの針に、巨大なカジキが食いついた。 サンチャゴは魚のかかった糸を素手であやつり、獲物が弱るのを忍耐強く待ちながら、3日にわたる孤独な死闘ののち、サンチャゴはカジキを仕留めた。しかし、獲物が大きすぎて舟に引き上げられず、横に縛りつけて港へ戻ることにした。しかし、傷ついた魚から流れる血の臭いにつられ、サンチャゴの舟はアオザメの群れに追跡される。 舟に結びつけたカジキを執拗に襲い、肉を食いちぎるサメの群れと、サンチャゴはまたも必死に闘う。サンチャゴはこの絶体絶命に何を思い、どう戦っていくのか。
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アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
アメリカ

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "西洋文学", "アメリカ文学", "現代アメリカ文学" ]

著者紹介

アメリカ合衆国出身の小説家・詩人。ヘミングウェイによって創作された独特で、シンプルな文体は、冒険的な生活や一般的なイメージとともに、20世紀の文学界と人々のライフスタイルに多大な影響を与えた。ヘミングウェイは、ほとんどの作品を1920年代中期から1950年代中期に書き上げて、1954年にノーベル文学賞を受賞するに至った。 行動派の作家で、1930年代には人民戦線政府側としてスペイン内戦にも積極的に関わり、その経験を元に行動的な主人公をおいた小説をものにした。『誰がために鐘は鳴る』『武器よさらば』などはそうした経験の賜物であり、当時のハリウッドに映画化の素材を提供した。 1954年、『老人と海』が大きく評価され、ノーベル文学賞を受賞。同年、二度の航空機事故に遭う。二度とも奇跡的に生還したが、重傷を負い授賞式には出られなかった。以降、これまでの売りであった肉体的な頑強さや、行動的な面を取り戻すことはなかった。