菜根譚
『 菜根譚 』
洪自誠
不明
古代中国文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "古代中国文学", "中国文学", "東洋文学", "東洋古代文学" ]

テーマ

儒教 交際術 幸福論 老荘思想

概要

主として前集は人の交わりを説き、後集では自然と閑居の楽しみを説いた書物である。通俗的な処世訓を、三教一致の立場から説く思想書である。

目次

内容

前集222条、後集135条の断章からなり、主として前集は人の交わりを説き、後集では自然と閑居の楽しみを説いている。「失敗や逆境は順境のときにこそ芽生え始める。物事がうまくいっているときこそ、先々の災難や失敗に注意することだ」、「成功、勝利は逆境から始まるものだ。思い通りにいかないからといって、決して途中で投げやりになってはならない」などの人生の指南書ともいえる名言が多い。 辛酸をなめつくした洪自誠が「人は逆境において真価が試される」という思いが感じられ、逆境を経験したからこそ生まれた「生きるヒント」が満ち溢れている。
洪自誠
洪自誠
中国

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "古代中国文学", "中国文学", "東洋文学", "東洋古代文学" ]

著者紹介

中国明代の著作家。 著書に、儒仏道の三教を融合した随筆集『菜根譚』、仙界・仏界の古典のなかから逸事や名言を抜き出して編集した『仙仏奇蹤』四巻がある。 守屋洋によれば、詳しい経歴は不明ながら、若い頃科挙の試験に合格して官界に進んだが中途で退き、もっぱら道教と仏教の研究に勤しんだとされる。