認識の対象
『 認識の対象 』
ハインリヒ・リッケルト
1892
西洋現代哲学

名著の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋現代哲学" ]

テーマ

認識とは 価値判断とは

概要

価値判断という概念を構築し価値哲学を展開した名著。現在にも残り価値観といった概念の基盤となっている。

目次

内容

リッケルトにとって、対象の認識とは、ある主語(非合理的内容)と述語(合理的形式)とを結合させることであって、その判断には価値が働くことになる。すなわち、認識とは、多様な現実の中から知るに値するものだけを選択して把握するものである。リッケルトはこれを価値判断と呼び、自身の価値哲学を展開した。
ハインリヒ・リッケルト
ハインリヒ・リッケルト
ドイツ

著者の概要

ジャンル

[ "哲学", "西洋哲学", "西洋現代哲学" ]

著者紹介

ドイツの哲学者。価値判断の概念を構築し価値哲学を広めた。 リッケルトは、自然科学が絶えず反復される一般的法則だけを把握しようとするのに対して、歴史諸科学は、政治・経済・芸術などの文化価値からみて重要な個性的特徴だけを把握するものであると主張し、後者に「文化科学」の名を与えた。リッケルトの認識論は、その後のドイツ歴史学に哲学的基礎づけを与えることになった。