説得
『 説得 』
オースティン
1818
近代イギリス文学

名著の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代イギリス文学", "近代イギリス文学" ]

テーマ

イギリス俗社会 恋

概要

オースティン最後の小説で、周りに説得されて婚約を解消した恋人2人が、よりを戻すまでを描いたもの。ほかの作品に比べて穏やかな展開で、主人公も派手さこそないが、物語の舞台が移り変わる中で登場人物のしみじみとした情緒が感じられる秀作である。

目次

内容

ケリンチ邸の当主ウォールター・エリオットの次女アンには、貧しいが大志を抱いている海軍士官ウェントワースという恋人がいた。互いに愛し合っていた2人であったが、アンは周囲の説得によりウェントワースと別れてしまう。 8年の歳月が流れ、経済状況に悩んでいたエリオット家は、ケリンチ邸を貸すことにした。だがその借主であるクロフト提督の、妻の弟はウェントワースであった。ウェントワースはいまや出世して経済的にも恵まれている。2人は意識しつつも心が通わないでいたが、ウェントワースはアンに手紙を渡し、愛の告白をする。
オースティン
オースティン
イギリス

著者の概要

ジャンル

[ "文学", "近代文学", "近代イギリス文学", "近代イギリス文学" ]

著者紹介

作品の傾向は、18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、女性の私生活を結婚を中心として皮肉と愛情を込めて描いている。その作品の数々は近代イギリス長編小説の頂点とみなされている。 事実、オースティンの作品はその親しみやすさから、これまでに幾度も映画化・映像化がなされてきた。