『 誰がために鐘は鳴る 』
1940
現代アメリカ文学
名著の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"アメリカ文学",
"現代アメリカ文学"
]
テーマ
恋
戦争
友情
概要
スペイン内戦を舞台とし、ロバート・ジョーダンとマリアの恋を描く。題名はジョン・ダンの説教の一節を引用している。1939年3月にこの作品を書き始め、翌40年に発表された。 1943年にゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマンの主演で映画化もされた。
目次
内容
反ファシスト軍としてスペイン内戦に参加したロバート・ジョーダンは戦略上重要となる橋梁を爆破する任務を背負い、パブロが率いるゲリラ隊に協力を求めた。そこでファシストに両親を殺され、ゲリラ隊にかくまわれていた娘マリアと知り合い、恋に落ちた。
やがて、彼は作戦を進めていくうちに、敵の作戦が変更となり、自分の任務である橋梁の爆破が無意味になることを知った。しかし連絡の不備から作戦は中止されない。
極限の状態で自分の任務が無意味になった時、主人公はマリアのために生きるか、仲間のために自分が犠牲になるか。主人公の選択はいかに。
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
アメリカ
著者の概要
ジャンル
[
"文学",
"西洋文学",
"アメリカ文学",
"現代アメリカ文学"
]
著者紹介
アメリカ合衆国出身の小説家・詩人。ヘミングウェイによって創作された独特で、シンプルな文体は、冒険的な生活や一般的なイメージとともに、20世紀の文学界と人々のライフスタイルに多大な影響を与えた。ヘミングウェイは、ほとんどの作品を1920年代中期から1950年代中期に書き上げて、1954年にノーベル文学賞を受賞するに至った。
行動派の作家で、1930年代には人民戦線政府側としてスペイン内戦にも積極的に関わり、その経験を元に行動的な主人公をおいた小説をものにした。『誰がために鐘は鳴る』『武器よさらば』などはそうした経験の賜物であり、当時のハリウッドに映画化の素材を提供した。
1954年、『老人と海』が大きく評価され、ノーベル文学賞を受賞。同年、二度の航空機事故に遭う。二度とも奇跡的に生還したが、重傷を負い授賞式には出られなかった。以降、これまでの売りであった肉体的な頑強さや、行動的な面を取り戻すことはなかった。